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ステ上


「でさ、青髪ピアスがさー。」
そう、土御門と話していると、不意に、肩に重みを感じた。
当麻が何かと見上げるように振り返ると、ステイルの顔があった。ステイルが後ろから、抱きつくようにして、肩に腕を置いているのだ。
「やぁ、上条当麻。」
「おぉ、ステイル。」
当麻は挨拶すると、ステイルへと体重を預ける。
「で、土御門、続きなんだけど。」
「ちょっと、待った、カミやん。」
突然、難しい顔をして、土御門が話を止める。

「何なんだ?その態勢は。」
「へ?」
当麻は首を傾げ、自分の態勢を見る。
そして、気付いたのか、一気に顔を赤く染めた。
慌ててステイルから、離れる。
「これは、その、つい、癖で!」
「まぁ、話す時はほとんど、この態勢だしね。」
「そ、そう・・・違う!違うんだ土御門!」
言い訳をしようとしたのに、ステイルが余計な事を言うせいで、頭がこんがらがる。
「大丈夫だ、カミやん。」
不意に土御門は微笑んだ。
「おぉ!さすが土御門!」
友人の悟りの良さに当麻は感動する。
「俺はお邪魔虫だって事だにゃ!」
「へ?」
そして、土御門は、止める間もなく、去っていった。
「たまには、彼も気が利くじゃないか。」
「そういう問題じゃ・・・。」
マイペースな事を言うステイルに、当麻はがくりとうなだれる。
「ん?君は僕と二人きりは嬉しくないのかな?」
「そうじゃねーけど・・・。」
「そうか、僕はとても嬉しいよ。」
そう言って、笑うステイルに当麻は何も言えなくなって、俯き、小さく呟いた。
「・・・俺も。」



上ステだと、抱きつくのは当麻だろうけど、身長差で無理なので、ステ上に。


文化祭の待機中は暇な麗吹でした。

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