01 | 2025/02 | 03 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
Know Love ⑥
「銭湯に行こう!」
夕飯後、当麻は突然、そう言った。
異論がなかったステイルは頷いた。
着替えとタオル、財布、携帯をビニール製の鞄の中に詰め込み、2人は家を出た。
もうバスもない時間なので、2人はゆったりとした歩調で夜道を歩く。
幸い、銭湯は当麻の住む寮から近い場所にあった。
バイトの番頭にお金を払い、脱衣所へと入る。
「お、珍しいな。」
当麻が誰もいない脱衣所に驚きを示す。
「今日は上条、お前たちの貸し切りだぜ。」
番頭がこちらへと顔を出す。
「お、ラッキー。」
喜びを顔に浮かべる党。
広い風呂を独占できるのは、ステイルも少なからず嬉しかったので、こちらも笑みを浮かべる。
早速脱ぎ始める当麻へとステイルは尋ねた。
「番頭の彼はクラスメイトか何かかい?」
「ああ。寮も近いからここでバイトしてるんだって。」
「ふぅん。」
この学園都市の人口のほとんどが学生だ。
そして、ある程度は学校ごとで固まって生徒は住んでいる。
なので、寮付近は自然と知り合いと顔を合わせる事が多いのだ。
そう、当麻がいつか話していたのをステイルは思いだす。
服を脱ぎ、タオル一枚で風呂場へと入ると、そこには本当に誰もいなかった。
「広いな・・・。」
実は銭湯に来るのが初めてのステイルは、思わず仲をキョロキョロと見回してしまう。
「だろ。」
そんなステイルの様子に当麻は満足そうに言った。
最初に、体に湯をかけて、そして、ゆっくりとお湯につかった。
「・・・やっぱり、ステイルの肌、白いよなー。」
当麻がステイルの体をしげしげと眺めながら言う。
「これでも焼けてる方だよ。僕は火を使うだろ。」
そう言って、ステイルは自分の腕を当麻の腕へと近づける。
確かに、東洋人である当麻の肌よりも、ステイルの腕は白かった。
その腕を当麻がいきなり撫でてきた。
「っ!?」
ぞわっとした感覚に、ステイルは慌てて当麻から離れる。
「急に何をするんだ!」
「いや、さすが14歳。肌がすべすべだ。」
当麻はいたって真面目な顔のまま、また撫でたいのかステイルへと近づいてくる。
「君とは2歳しか離れてないだろう!」
「いや、その2歳の差って以外に離れてるんもんだぜ?」
そう言いながら、当麻が触ろうと手を伸ばす。
「止めろ!」
ステイルは思わずお湯をかけていた。
「うぷっ!やったな~!」
顔面にお湯が直撃した当麻は挑発的な顔で、手で器用に水鉄砲の様にお湯を飛ばしてきた。
「うわっ!このっ!」
質より量という事で、ステイルは盛大にお湯を手ではね上げる。
「秘儀!潜り避け!」
当麻はそう叫び、お湯の中に潜った。
ステイルは舌打ちをし、当麻が出てきたところ狙おうと身構える。
しかし、
「わっ!」
急に足を掴まれ、ステイルもお湯の中に引きずり込まれる。
バシャンッ
盛大な音が銭湯に響き渡る。
「あははは!どうだ、まいったか!」
慌てて水の中から出たステイルを迎えたのは、最大級にムカつく笑顔を浮かべた当麻だった。
「・・・ルーンの属性には水があるって事を忘れていないかい!!」
神の右席の一人、アックアも使っていたルーンだ。
水面にステイルがルーンを描くと、不自然に水面が盛り上がる。
「ちょっ!ステイルさん!?魔術はなしだろ!魔術は!!」
「問答無用!」
そうやって、ひとしきり遊ぶ?と2人は浴槽を出て、体を洗い、風呂場を出た。
服を着て、当麻はフルーツ牛乳、ステイルはコーヒー牛乳を飲んで、銭湯を出た。
「お~、夜風が涼しいな。」
「君のせいで少しのぼせてしまったしね。」
「最初にお湯かけてきたのはお前だろうが。」
その言葉にステイルは当麻を睨みつけ、当麻もステイルを睨みつける。
しばらく睨み合い、2人は不意に笑いだした。
「まぁ、楽しかったけどね。」
「だな。」
楽しい時間が流れていく。
一日中家から出ていない引きこもりな麗吹です。
やっぱり、男の子はお湯の掛け合いしちゃうんじゃないかなーと思って、いや、背中の流し合いっことどっちにしおうかと思ったけどね。
でも、のぼせるよねー、すぐ出たいよなー。と思って流し合いっこ割愛!
あ、のぼせた事でステイルが文句言って、快言葉に売り言葉な当麻と、シャワーでお湯の掛け合いとかはしてそうだね!
徐々にステイルが年相応な行動をとっていくね!
明日も続きかけるかなー。
後2話か3話で終わるかな。
HPの方はなぜか短編を更新してた。
あ、明日こそL.S.を!!