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多津波警報が出ている場所にいますが、麗吹は無事です。
今更!?と思いますが、生存報告を。

いや、さっきまで普通に大学に避難してたからね。
でも、避難先で平和的に禁書読んでたからね。

栃木にいる先輩の方が停電とか余震で大変そうです;

もう大丈夫かなーと思って帰ってきました。
明日、津波で周りが沈んでないといいな。


とりあえず、続きから、感想を兼ねた小話を。
ネタバレがおおいに含まれますので、読んでない方は注意を。

あと、上ステだよ!
本編にほとんど関係ない小話だよ!


「あのーイギリス清教に寄ってもいいでしょうか。」
バードウェイにそう頼み込むと、納得した表情で頷いていた。
「良い心がけだな。自分から殴られに行くとは。」
そう言われた上条当麻は、苦笑するしかなかった。
本当にそうだからだ。
当麻がイギリス清教へと行く理由、それは、ある人に殴られに行くためだからだ。

だいぶ落ち着いてきたのか、イギリス清教の本拠地と教えられた場所は静かだった。
バードウェイの部下たちの助力を借りて、誰にも見つからずに、ある人物の私室へと辿り着く。
こっそりと入ると、その人物は寝ていた。
しかし、その寝顔は安らかではなく、何やらうなされているようだった。
「ステイル!ステイル!」
慌てて当麻はその人物、ステイルを揺り起した。
「ん・・・。」
ステイルの目が開かれる。
「・・・かみじょう、とうま?」
寝起きの呂律の回っていない声で、当麻の名前が呼ばれる。
「ああ・・・・・・・ただいま。」
久しぶりに見た彼の顔に当麻は顔を綻ばせる。
大戦前に一応は顔を合わせた。
しかし、その時は2人きりというわけでもなかったし、2人共通の大切な人であるインデックスを守るため、とても慌ただしく別れてしまった。
だから、ゆっくりと顔を合わせるのは久しぶりだ。
「ほんもの、かい?」
ステイルが不安そうに尋ねるので、当麻は力強く頷いた。
「ああ。」

その瞬間、強烈な右ストレートが当麻の顔面を正確に打ちぬいた。

「君はなんて馬鹿なんだい!インデックスがどんな気持ちで・・・っ!」
ステイルが何を言っていいか分からない、というように言葉を詰まらせる。
当麻が痛む頬を抑えながら、ステイルの顔を見ると、涙が浮かんでいた。
「・・・ステイル、大好きだ。」
あの場所で言った、告白の言葉の答えを求めるように、当麻は囁いた。
「僕もだよっ!」
ステイルの泣き叫ぶような返答に、当麻はステイルを抱きしめた。
あの告白の仕方は、すこし卑怯だったかもしれないと思うが、まぁ、恋というのは戦争だ。
当麻はどんなに人を助けようとも、インデックスを守り抜こうとも、ヒーローになったつもりはない。
だから、自分の欲しい物を手に入れるのに、少し汚い手を使ったりもする。
(まぁ、でも、すっげー幸せだ。)
第3次世界大戦という最大級の不幸の後なのだ、好きな人と相思相愛になるというささやかな幸せをくれたっていいじゃないか。
な、どこかで見てるかもしれない、公平で無慈悲な神様。




とりあえず、帰還した当麻を殴りたかっただけなんだよ。

一応、他人から恋人に、というお題の続きっぽく。

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