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バサ鬼の舞台裏のバレンタイデー。
ただの夢小説になったので、興味のある方だけ、つづきから
監督のキャラが強すぎて、他のキャラがあまり出て来てくれない;

『朝目が覚めて、真っ先に思い浮かぶ、君の事~♪』
2月13日、安土城の台所では監督の上機嫌な声が聞こえていた。
時代ガン無視なシステムキッチンのコンロで何やらカチャカチャとやっている。
「ふふ、楽しそうね。」
その横で濃姫も同じ作業をしていた。
『うん!お菓子作りは楽しいから好きー!』
監督はニコッと笑い、歌と作業を続ける。
若干、話が噛みあってないのは、作業に集中しているためだろう。
「おやおや、楽しそうですね~。」
そこへ、明智が入って来た。
『うるさい、どっか行け。』
しかし、すぐさま笑顔の監督に閉めだされた。
そして監督は何事もなかったかのように作業を進めるのであった。

明日はバレンタイン。
女の子がとても忙しい日。

そのはずだが・・・。
「演出ー。」
政宗が彼女の部屋の扉を開けると、雪国育ちには少し熱い空気が流れてきた。
本当に時代ガン無視のエアコンが、ガンガンについているにも関わらず、演出は布団を頭まで被っていた。
どうやら、まだ寝ているようで反応がない。
「おーい、演出ー。」
政宗は問答無用で彼女の部屋の中に入ると、演出を布団の上から揺り起す。
『んー。』
そこでようやく演出は起き出し、顔を出した。
「なぁ、明日はValentine Dayだぜ。一緒に菓子作らねぇか?」
意外と料理が趣味の政宗。
いつもお世話になっている人達のために腕を振るうつもりなのだ。
『・・・寒い。』
しかし、演出はそう呟いた途端、布団の中へと戻ってしまった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうか。」
政宗はとてもがっかりしながら、演出の部屋から出て行った。
どうやら、彼女からチョコをもらえないようだ。


岡崎城の台所は大忙しであった。
たくさんの女中達が、右往左往していた。
『次はスポンジを焼いてー!』
その女中達を仕切るのは、雑用であった。
この雑用、台所に居る時だけは、誰よりも立場が高くなるから不思議である。
『はいはい、次はー。』
普段の様子からは考えられない程、ポンポンと的確に女中に指示をしていく雑用。
「うん、雑用も頑張ってるじゃないか!」
それを陰から見て、家康はとても嬉しそうだった。
いつも監督や蘭丸、毛利などからいじられている姿ばかりで、こんな頼もしい雑用を見れるのは年に数回だ。
「しかし・・・十万の兵全員に配るチョコなど・・・間に合うのか?」
計画性は皆無な彼女なので、微妙である。


そして、当日。


『信長様ー!』
監督と濃姫は信長の部屋へとやってきていた。
「何ぞ。」
障子をスッと開け、信長が姿を現す。
『チョコ作ったのー!』
監督がラッピングされた箱を差し出すと、信長は若干柔らかい顔になり、監督の頭をポンポンと叩いた。
「あの上総介様・・・これ・・・。」
素直に渡せる監督を羨ましがりながら、濃姫はおずおずと信長にチョコを渡した。
「うむ、良き計らいである。」
そう信長は言うと、優しく濃姫の頭へと手を置いてくれた。
『あ、時間!じゃ、信長様、うちら撮影に行ってきます!』
「うむ。」
「行ってきます。」
濃姫も役者のメイク担当として、撮影に携わっているのだ。
「気を付けて、行って参れ。」
信長の見送りで、濃姫たちはスタジオへと出発した。
「監督、俺のはー。」
蘭丸も雑用として、撮影を手伝っている。
『あるよー、はい。』
監督が蘭丸へとチョコを投げ渡す。
「やった!」
「おや、私、」
『明智のがあるわけないじゃん。』
明智に容赦のない監督である。
ちなみに明智はスタイリストとして、ついてくる。
「では、私からチョコをあげましょう。」
『・・・・・・・!』
監督がすっごく嫌そうな顔をした。
明智の事だ、絶対に何か入っているはず!と思いっきり顔に書いてある。
「おやおや、受け取ってくれないのですか?では、これは長曾我部さんにあげ、」
『だー!分かったよ!貰えばいいんしょ!貰えばー!』
「おやつの時間に、私の目の前で食べて下さいね。」
『ちくしょー・・・。』
喜怒哀楽が表に出やすく、へこたれない性格のため、明智みたいな性格の人間には、監督はからかうととても楽しいようだ。
「・・・監督、気にすんな。」
蘭丸が監督の肩をポンっと叩いた。
『・・・・・・・・・・・・・うん。ホワイトデー覚えてろ。』
こういうところが面白いのだ。
そして、ホワイトデーに何かをあげると約束してしまっているのに、監督は気付いていない。


小十郎の出番はまだ先なので、スタジオへは政宗と演出の2人が向かっていた。
『・・・・寒い。』
演出は上着のフードを被り、なんとか寒さから逃れようとする。
「あー、リニモに乗りゃ暖かいから、我慢しろ。」
本当に時代設定無視である。
そう言ったきり、2人は無言になってしまった。
いつも何を言えばいいのか分からなくなる。
彼女は伊達軍の一員で、政宗の部下である。
なので、他の部下と同様に接すればいいのだが、女だというだけで、扱いに困ってしまう。
(毎年、チョコくれねぇしなー。)
毎年、むしろ政宗の方が作って渡している。
(3月はまだ暖かいから動いて三河まで行ってクッキー作ってくれるけどなー。)
三河には、菓子作りが趣味の雑用がいるのだ。
(でも、チョコほしいよなー。)
南蛮なら男から女が主流なようだが、ここは日本だ。
(渡すより、もらいてー。)
そう思うのは駄目だろうか。
『ん?どうした?政宗様。』
「なんでもねぇよ。」
演出に期待するだけ駄目なんだろうなーと政宗はため息をついた。


「重たそうな荷物だなー、持つか?」
『あ、大丈夫です。よいしょ。』
「・・・・・・・・・。」
雑用よ、そこは空気読もう。
「皆、チョコを喜んでいたぞ。ありがとな。」
家康は苦笑しつつ、歩き出した雑用についていく。
その後ろには忠勝がいる。
『いえ。あ、徳川さんにも作らせていただきましたので、あの、味は保証しかねますが・・・どうぞ。』
雑用はそう丁寧に言い、リュックの中からチョコを一つ取り出した。
そして、本多さんにも、と忠勝にも同じものを渡す。
「おお、ありがとう!」
家康はパァッと笑顔を浮かべる。
「あなたの菓子はとても美味いからな。嬉しいよ。」
『いえ、お世辞をおっしゃっても、何も出せませんよ?』
「・・・・あなたは相変わらず卑屈だな~。」
苦笑を浮かべる家康だが、気持ちは分からなくもない。
周りに監督や演出という人間がいるのだ。
しかも、名だたる武将がさらに集まっている。
その場にいたら、ただの雑用である自分なんて・・・と思ってしまうだろう。
(でも、まぁ、いいか。)
雑用の良い所は、知っている者は知っているのだ。
(わしが知っていればいいか。)
彼女は自分の大切な部下だ。
将たる己が彼女の良さを知っていればいい。


『ざっつよ~う!!』
雑用がスタジオに入ると、監督が真っ先に声を上げた。
『おやつ、何?』
『チョコレートケーキだよ。』
『マジで!やった~!』
監督はわーい、と蘭丸、幸村と喜んでいる。
「Hey!こっちは生チョコだ。」
政宗の声に監督達のテンションがさらに上がる。
『じゃあ、撮影始めますから、準備してくださーい。』
演出の呼びかけで、ようやく監督達は騒ぐのを止め、準備をし始めた。
そして、15時の休憩時間。
雑用のケーキと政宗の生チョコが皆に配られた。
「美味いでござる!」
「うめぇー!」
「・・・美味い。」
「ふむ、なかなかだ。」
など、スタジオの飲食スペースは美味いという言葉で埋め尽くされていた。
「そうぞ。」
不意に毛利が演出へと近づく。
「紅葉饅頭のチョコ入りだ。受け取るが良い。」
『え、あ、ありがと。』
演出は驚きながらも、受け取った。
『お、いいな~。』
監督が横から覗きこみ、羨ましそうに言う。
「貴様にやる饅頭など、一つもないわ。そこらへんの落ち葉でも食べているがいい。」
それに毛利が辛辣に返した。
『あぁ?じゃあ、毛利、あんたを食べてやろうか。あんた光合成してるから草っぽいし。』
監督は持っていたフォークを毛利へと突きつける。
『え、監督・・・卑猥。』
たまたま聞いていた雑用が言う。
『雑用・・・お前の頭の方が卑猥だと思うよ?今の流れでなんでそっちでとる?うちはカニバリズムの方いいましたよ?』
監督は呆れたように、つっこむ。
「止めとけ、監督。毛利はほせぇから、不味いぜ。」
監督の横でケーキを食べていた元親が笑いながら、監督の頭をポンポンと叩いた。
『あーだよねー。』
監督が納得したように頷く。
「貴様こそ、脂肪だらけで不味そうぞ。」
『女の子だからいいんですー。』
「貴様が・・・女?」
『毛利こそ・・・男?』
「・・・・・・。」
『・・・・・・。』
2人が同時に獲物を取り出す。
「・・・生チョコ余っちまったんだが、監督と毛利は抜きか?」
政宗の言葉に、2人は獲物を仕舞った。
『政宗ーちょうだーい!』
「・・・我も。」
「はいはい・・・。」
政宗は調子の良い2人に呆れながら、生チョコを渡した。
最近、政宗もこの二人の扱い方が分かってきたようだ。
「さて、監督。私のチョコはいつ食べますか?」
『おうわっ!?』
突然現れた明智に、監督が盛大に驚く。
『あーうー、今、食べる・・・。』
監督は渋々、今朝のチョコを取り出すと、箱を開ける。
中から出てきたのは、大きなハートのチョコ。
もうこれだけで嫌がらせだ。
監督は本当に嫌そうにチョコを箱から取り出す。
食べた。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・アニキ~。』
そして、涙目で元親を見た。
「ど、どうした?」
ハラハラ見ていた元親だが、やはり何か入っていたのかと慌てる。
『うちが作ったのより、すごく美味しい・・・。』
あら、それは悔しい。
監督は涙目で明智を睨み、しかし、美味しい物に恨みは無いようで、もう一口チョコを食べる。
「へぇ、俺もくれよ。」
その時、元親が監督がくわえているチョコへかぶりついた。
『むぐ・・・ねっ、悔しいぐらいに美味しい。』
監督は一口を食べ終えると、そうチョコの文句を言った。
「ん・・・・ああ、美味いな。」
元親も美味しさに苦笑気味だ。
そんな元親はチラリと明智を見て、ニヤリと笑った。
明智は肩を竦め、踵を返す。
『あ、そうだ!』
そんな明智に追い打ちをかけるように、監督はハートを半分に容赦なく割った。
『半分、アニキにあげるー。』
「おう、あんがとよ。」

「・・・・・・・・・リア充死ね。」
慶次がポツリと呟いた。
孫市に貰える見込みがないようだ。


今日の撮影が終り、解散となった。
『はんべー、三成ー!』
監督がお気に入りの武将へとチョコを渡している。
『いっちゃーん!あ、これは長政の分!』
渡し終えた様で、帰ろうと出口に向かいかけ、立ち止まった。
『あれ・・・?』
監督は袋を見て、首を傾げている。
袋の中には大きな箱と小さな箱が一つずつ。
大きな箱は明らかに元親用である。
小さな箱は、どうやら数を間違えて持ってきてしまったようだ。
監督は辺りを見回す。
いつのまに皆帰ってしまっていて、毛利しかいない。
『・・・・・・・・・・・毛利ー。』
監督はやる気なさそうに毛利を呼んだ。
「なんぞ。」
毛利もやる気なさそうに返す。
『余った。』
しかし、監督が差し出したモノに目を見開く。
『・・・いらない?』
「・・・・・・貰っておく。」
毛利が受け取ったのを見ると、監督はすぐさま出口へと向かってしまった。
『アニキー!チョコあげるー!』
そして、待っていたのであろう元親に大きな箱を手渡していた。
「・・・・。」
毛利は受け取った箱を開け、中のチョコを一つ食べた。
「・・・・・・不味い。」
そう言って、他は家に帰ってから食べようと、鞄にしまった。


「ん、お疲れさん。ほら、チョコ。」
帰りのリニモの中で、政宗は演出へとチョコを手渡した。
『え、ありがと!』
演出は普通に喜んで、普通に受け取った。
毎年の事である。
「・・・来年はよぉ。」
政宗は照れくさそうに窓の外へと顔を向けた。
「てめぇが作れよ。」
『え、無理。こんなに美味しいの。』
「・・・・・・・・・・・・・・そっか。」
やはり期待しても無駄なのだろうか。
『あー、はい。失敗してもいいなら、作るね。』
落ち込んだのが顔に出てしまったのか、ちょっと仕方なさそうに演出は言った。
「・・・OK!」
それでも、政宗は嬉しく、笑って頷いた。


「眠たそうだな。」
『へ?』
忠勝の上、風圧から逃れるために家康の背中に隠れている雑用。
彼女は何回目かの欠伸をしたところだった。
「疲れたか?」
『まぁ・・・。』
雑用は曖昧だが、頷いた。
「今日はゆっくり眠るがいいさ。」
『はい。』

しかし、帰って来た雑用を待っていたのは、孫市からのチョコだった。
どうやら監督から送れと言われたようだ。
雑用はあまりの幸せさに目が冴え、眠れなかったとさ。




あれ?書いてたらただの夢小説になりました。
しかも、監督が出張る出張る。
今度は監督不在の舞台裏を書いた方が演出と雑用のキャラが出せるかな?
WDは撮影をおやすみにして、個々で書く予定にします。
 

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