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注意!

戦国BASARAのへ・た・鬼パロです。
BASARA歴2ヶ月が書いているので、キャラの性格等がおかしいです。
ゲーム上の時間軸をガン無視してます。

今回はマジでホラー・グロ要素注意です。
皆さんの嫁が死んじゃう描写があります。

OKって人はつづきから。

第2部完です。

(嫌ですね・・・これを見た後は頭がおかしくなりそうです。)
宗麟が見ていたのは、本当につい先ほどの光景。
場所もここだ。
皆が入り、そして、自分は――――――

鍵をかけなかった。

毛利が市から鍵を受け取った直後だ。

バンッ

扉が開き、本多の姿が現れた。
(あ、自分は死ぬ・・・。)
ただの映像だと分かっていても、迫る本多があまりにも現実じみていて、死を感じた。
しかし、本多と宗麟との間に黄色い影が現れた。
『あぶねぇ!宗麟!』
慶次が、迫る槍の前に身を躍らす。
そして、無慈悲にも槍は彼の身体を貫いた。

ビシャッ

真っ赤な血が、宗麟の顔に身体に飛び散った。
『ちくしょー!こっちだ本多!!』
『毛利!前田の手当ては頼んだぞ!』
元親と三成が囮となり、本多を部屋の外へと連れ出す。
前田の身体はぐらりと傾き、慌てて受け止めた宗麟共々床に倒れ込む。
『フリーター前田・・・なぜ僕を・・・?』
宗麟が唖然と呟く。
『なんでって・・・俺はあんたの仲間だろ・・・?』
へへっと慶次が笑う。
そして徐々に彼の瞳が光を失っていった。
(仲間・・・?僕に仲間・・・?そう、思っていいのでしょうか?)



(これは・・・?)
まったく自分は同じ場所に立っていた。
しかし、時間は少し前の様だ。
『・・・で、毛利さんどうする?外にホンダミーがいるみたいだけど?』
慶次が廊下へ繋がる扉を見る。
『ふん、捨て置け。我らは地下へ行くぞ。』
毛利は早く行け、と慶次を次の部屋へと蹴り出す。
『・・・毛利、鍵を貸せ。』
しかし、三成はそんな毛利を止め、手を差し出した。
『おい、石田。ホンダミーはこっちにはこられねぇんだ。わざわざ相手をするのは・・・。』
元親が呆れた顔で制してくる。
『どうせ、私達が出てくる時に待ち伏せをしているんだ。今のうちに撒くなり、殺すなりしておいたほうがよいだろう。』
(私は確かにそう思ったが・・・何か嫌な予感がして、提案を止めたはず・・・。)
『・・・まぁ、そうだな。しゃーねー、だったら俺も付き合うぜ。』
元親がニッと笑って、ガッと肩を組んでくる。
『俺の力と、あんたの速さがあれば、怖いものなしだ。』
『はぁ。』
それに毛利はため息をつき、鍵を投げてよこした。
『我らは待っておらぬからな。やるなら早くしよ。』
『了解。』
元親は頷き、受け取った鍵を三成に渡す。
そして、皆は毛利の指示に従い、次の部屋へと避難していく。
『長曾我部、では行くぞ。』
三成は鍵を手に持ち、扉へと近づく。
『おうよ。』
元親は碇槍を構え、いつでも放てる状態にする。
そして、三成は扉を開けた。
『でえりゃっ!』
瞬間、元親が本多めがけて碇槍を放った。
本多はそれを槍で受け止めるが、強烈な一撃に少なからず吹き飛ぶ。
『ハッ!』
それめがけて三成は駆けだし、居合切りを放つ。
『石田!とりあえず、撒くぞ!』
元親が三成めがけて襲う槍を碇槍でうち払いながら言う。
『何ぬるい事を!撒いたとてまた――――!!』
三成は息をのむ。
『―――っ!!』
それは元親も同様であった。

本多がもう1人いた。

『っ逃げるぞ!』
元親が三成の腕を引き、走り出す。
しかし、二人の本多を相手にするのはさすがにきつかった。
2階へ上がり、ある部屋へと逃げ込んだ。
乱れる息をなんとか治めようと、必死で呼吸を整える。
『・・・すまない、私の所為でこんな・・・。』
まさかもう1人いるとは、思いもよらなかった。
『いいってことよ。』
元親は笑って、ポンっと三成の頭を軽く叩く。
『付き合うって、言ったのは、俺だしな。』
『しかし・・・?』
言い返そうとして、三成は気付いた。
元親の呼吸が異様に荒い、そして、ねっとりとした汗をかいている。
『まさか、貴様!』
『ばれたか・・・、さっき腹に一撃を受けた時、内臓をやられたみてぇだ・・・。』
ハハッと元親は力なく笑う。
『笑いごとか!すぐに手を打たないと・・・。』
『ここで、どんな手を打つって?』
元親の言葉に、三成はハッとする。
ここには医者もいなければ、満足な治療器具もない。
『俺はもう長くない。だったらこの命、友達を生かすために使わせてくれねぇか?』
『馬鹿を言うな!これは元々私の浅慮が招いた事だ!そのためにお前を死なすなど・・・!』
『なぁ。』
元親はまるでこちらの話など聞いていないかのように、軽く話し始める。
『俺、あんたの笑った顔って見た事ねぇんだよな。最後くらい見せてくれねぇか。』
ほら、と元親は笑って見せる。
『最後などと言うな!いくらでも見せてやる、だから・・・。』
いやだ、と三成は顔を横に振る。
『・・・一緒に帰ろう。』
『ははっ、不器用な笑い方だな。』
元親は笑うと、ぐりぐりと三成の頭を撫でてきた。
『さて、と。約束を守ってくれた友を俺はやっぱり助けてぇ。』
元親は痛む内臓に眉をしかめながらも、碇槍を肩に担いだ。
『だから・・・・すまねぇな、石田。』
『なっ!』
三成は突然、首の後ろに衝撃を感じた。
そして、視界が徐々に暗くなる。
『じゃあな。』
最後まで、見えた元親の顔は笑っていた。
(起きたら、長曾我部は生きているのか?死んでいるのか?)
三成は強く拳を握る。
(なぜ、私を置いていく・・・!)



(ここは・・・どこだ?)
元親の目に映ったのは、見知らぬ場所だった。
薄暗く、壁は剥き出しの岩肌だった。
地下だろうか。
『Hu、ようやくこの屋敷からおさらばだ。』
政宗がせいせいしたと言う様に笑う。
(!俺達はこの屋敷から出られるのか!)
『長かったよね~。元親達はこの屋敷で一晩過ごしたんだし。』
慶次が少し疲れた、しかし、さっぱりした笑顔でこちらを見た。
『まぁな。ようやく海に出れるぜ~。』
元親は2日しか離れていないが恋しい瀬戸内を思い浮かべ、自然と歩調が速くなる。
『しかし、わしらが動けぬ間、大変だったそうだな。すまなかった。』
『家康、だから、もういいって言ってるだろ。』
家康の申し訳なさそうな顔に、元親は苦笑してしまう。
(家康!家康は無事だったのか!)
『そうでござるよ!それに、もう出られるのだから、よいでござる!』
幸村が家康を励まそうと声を上げる。
『そうだな!』
家康はようやく笑顔になってくれた。
せっかく出られるのだ、皆笑顔で出たい。
しかし、
『な・・・・・・。』
出口のあるはずの場所には――――――――

本多がいた。

『Shit!一旦逃げるぞ!』
政宗が怒鳴り、踵を返す。
さすがに、体力が底を尽きかけている今では勝ち目がない。
『くそっ!』
せっかく出られるかと思ったのに。
出口は本多に壊されてしまっていた。
『わっ!』
もうすぐ扉と言う時に、後ろから慶次の悲鳴じみた声が聞こえた。
『慶次!』
元親が振り返ると、そこには転倒した慶次がいた。
『いい!俺の事は気にするな!早く行け!』
言うな、そんな事、言うな!
『お前達4人だけでも、生き残ってほしいんだ!!』
『馬鹿野郎!!俺達だって――――――!』
一瞬だった。
慶次が黒い靄に喰われた。
顔があったはずの場所には何もなく、ただ首からは赤い断面が――――――

「慶次!」
元親が我に帰ると、慶次はちゃんといた。
「慶次!無事か!」
元親は慶次へと近づき、肩に手を置いて揺さぶる。
「え、ぶ、無事だけど・・・、ちょ、元親、そんなに揺らさな・・・うっ・・・。」
「落ち着け、長曾我部。見た幻の事など、忘れよ。」
毛利はそう言うが、当人の顔色も少し悪かった。
「市・・・気持ち悪い・・・。」
今回は皆、嫌なものでも見たのか、顔色がすぐれず、市に至ってはしゃがみ込んでいた。
「相手は卑劣ですね・・・。こんな罠をしかけるとは・・・。あぁ、なぜ神はこんなにも私達の愛を試そうとするのでしょうか!」
宗麟はいつものように大袈裟な動作で話しているが、動きにキレがない。
そんな宗麟を見て、なぜか市は安堵のため息をついていた。
全員、誰かが死ぬ光景を見た、という事だろうか。
「そうだ・・・これは過去だ・・・私達は間違わなかった・・・だから、生きている。」
ブツブツと三成が俯きながら呟いていた。
(・・・過去?)
皆は過去の光景を見たのだろうか。
自分が見たのは、いったい何だ?
(俺が見た映像に映ってたのは・・・知らない部屋だった。)
行った事のないはずの部屋が映っていた。
もしかしたら、これから行くかもしれない部屋。
(俺が見たものは・・・もしかして、未来?)
だったら、これは予言とでも言うのだろうか。
そうしたら、これから幸村は死ぬ事になる。
(もしかしたら、これは――――)


嘘の情報ではなく
俺達に向けた誰かからの――――――
伝言なのかもしれない
 

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