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注意!

戦国BASARAのへ・た・鬼パロです。
BASARA歴2ヶ月が書いているので、キャラの性格等がおかしいかもです。
ゲーム上の時間軸をガン無視してます。

今回はマジでホラー・グロ要素注意です!
しかも、皆の嫁が死んじゃう描写もあります!

OKって人は続きから。


・・・明日はアニキも・・・(泣)

(これは・・・。)
幸村は見たくなくて目を閉じだ。
しかし、その映像は瞼の裏側にしつこく映る。
映像の中で幸村は屋敷を見上げていた。
そして、振り返ると、たくさんの仲間がいた。
普段繋がりが薄い者もいるが、この探検は楽しくなるに間違いない仲間だった。
皆は思い思いに騒ぎ、そして、幸村は扉を開けた。
(・・・これは、嘘の映像・・・。)
自分を混乱させるための罠。


(これは・・・伊達と再会した時のものか。)
毛利はこれまでと少しばかり違った映像に眉を顰める。
扉を開けると、部屋の隅に蹲っている政宗の姿が見えた。
毛利は嘆息し、扉を閉めると、政宗の元に向かった。
(何かが違う・・・?)
『っ!?誰だ!』
後ろに立った気配を感じたのだろう、その者はいきなり切りかかってきた。
『落ち着け、我ぞ。』
毛利はそれを輪刀で軽く受け止める。
『あ、Sorry、毛利か。』
その者は刀を下し、安堵のため息をつく。
『無事だったか、伊達。』
ようやく、政宗を見つけた。
(この違和感はなんぞ?)
『・・・All light、毛利、thanks.目が覚めたぜ。こんなところで籠ってるなんざ、俺らしくもねぇ。』
政宗の顔には、先程まで浮かんでいた恐怖は、もうどこにもなかった。
『ふん、分かったら、とりあずは長曾我部の元へ行くぞ。手分けして探すなら、手駒は多い方がよかろう。』
『だな。それじゃ、Let's・・・。』
不意に政宗の言葉が止まった。
『・・・気付いたか。』
毛利は扉へと目をやり、輪刀を構える。
『ああ、近付いてきやがってる。』
スゥッと政宗も剣を抜いた。
途端、本多忠勝が勢いよく部屋の中へと入って来た。
(入って・・・!そうだ鍵をかけていない!)
毛利は本多の槍を輪刀で受け止めるが、キンッと弾かれて、大きく懐を晒してしまう。
『しまっ!』
その隙を見逃すことなく、本多は槍を毛利めがけて付きだす。
『あぶねぇ!!』
瞬間、政宗が毛利を突き飛ばした。
毛利は床に転がりこむ。
『がっ!』
そして、本多の槍は政宗の横っぱらに突き刺さった。
背中に槍の先端が見える程、深く。
しかし、政宗は怯むことなく、後退するように腹から槍を抜くと素早く本多の懐へと潜り込んだ。
『Ha!!』
そして、渾身の一撃を本多の胴体へと喰らわす。
鎧が砕け、本多は消えて行った。
『伊達!!』
崩れ落ちる政宗へと毛利が駆け寄る。
『もぉ・・り・・・Are you OK?』
へへっ、政宗は倒れ伏しながらも、笑った。
『人の心配をする前に自分の心配をしたらどうだ!今手当てを・・・・!』
無理だと、悟った。
この傷はもう助からない。
『そぉ・・・だな・・・他の・・・二人も・・・助けなきゃ・・・。』
ゴフッと政宗は血を吐き、それでも他人を心配する。
『・・・馬鹿が。貴様が最後だ。』
毛利は俯き、呟くように言った。
『長曾我部も真田も屋敷から出ておる。早く宴会に戻って、お前と酒が飲みたいと煩かったぞ。』
『そっか・・・じゃあ・・・早く・・・俺も・・・。』
政宗は微笑み、静かに目を閉じた。
『・・・そうだ、最後ぐらい、自分の心配をしろ・・・。』
(我ながら・・・我らしくない事を言っている・・・。)
毛利は目の前の映像をもう見たくないと言う様に顔を横に振った。
(しかし・・・あの時、鍵をかけなかったら、伊達が・・・。)
これが嘘の映像として、見せる価値があるのだろうか。
(このような・・・もしもの過去など・・・。)


(これは・・・何・・・?)
市の目の前に広がっている映像は、宗麟と屋敷を探索している時の記憶だった。
宗麟と共に、市は3階へと上がった。
そして、琴の部屋の扉を開いた。
(い・・・や・・・・。)
そして、二人は中へと入っていく。
扉は開けっぱなしで、二人は琴を夢中で見始める。
『おや、不思議な琴ですね。』
宗麟が首を傾げた。
『ふしぎ・・・?』
市はどこが不思議なのかイマイチ分かっていない。
『ほら、弦に赤い印がついていますよ。』
宗麟の指さした先には、赤い何かがついた弦がある。
『ほんとだ・・・・。』
市が感心したように弦を見つめたその時――――――――

何かの影を二人が覆った。
『あぶなっ・・・・!』
市が宗麟を庇おうと前に出たが、すでに遅かった。
『がっ・・・!』
宗麟の胸に、巨大な槍が付き立てられる。
少し前まで、あんなに楽しげに動いていた腕が、一瞬にしてだらんと下ろされる。
『あ・・・。』
そして、そんな宗麟は黒い靄へと徐々に包まれ――――――

ぐしゃっ

首が何かに喰われた。
『あ・・・あ・・・。』
市は目の前に起こっている出来事が信じられず、現実を受け入れまいと首を横に振った。
これは夢だ。
早く覚めて。
夢なら覚めて。
お願いだから!
しかし、無慈悲にも黒い靄は市を取り囲んでくる。

そして、大きな口が市の頭を飲み込んだ。
(いやぁぁぁぁぁぁ!!!)



(何か見たくない映像な気がするな・・・。)
慶次はごくりと息をのみ、見えてくる映像に向き合う。
それは毛利と琴の部屋へ行った時の記憶だった。
『前田。』
部屋を眺めていると、毛利に声をかけられた。
振り返ると、毛利は立ち上がり、扉の前に居た。
『我は少し向かいの書庫で資料を探しにゆく。』
『え、あ・・・。』
(そう、ここで呼びとめるかどうか、迷ったんだ。)
迷っている内に、毛利は扉へと手をかける。
『待ってよ、毛利さん。』
慶次は慌てて毛利を呼び止めた。
『単独行動は危ないから俺も――――――!』
その時、音もなく扉が開いた。
『っ!?』
毛利が気付いた時にはすでに、本多は槍を振り上げて―――――――

振り下ろした。

『ガッ!』
毛利は勢いよく槍に叩きつけられて、吹き飛ぶ。
そして、ドガッと嫌な音がして、壁へと激突した。
『毛利さん!!』
慶次は朱槍を構えながら毛利を呼ぶが、その身体はピクリとも動かない。
『っ、うわぁぁぁぁぁ!!』
慶次は突っ込んでくる本多の槍を紙一重に避け、逆に朱槍を突き出した。
ガキンッ
硬質な音が響き、本多の鎧が砕けた。
途端、本多は煙のように消える。
最後までそれを見届けずに、慶次は毛利の元へと走る。
『毛利さん!』
揺り起そうとして、慶次はその手をビクリと止める。
右腕と左足があらぬ方向に折れ曲がり、口元には血が垂れ、胸元に赤い染みがじわりと広がっていた。
『まえ・・・だ・・・。』
しかし、まだ毛利の瞳の光はかろうじて消えていなかった。
『今手当てを!』
慶次は慌てて自分の着物を切り裂こうとする。
包帯にするためだ。
『よ・・・い・・・。』
それを止めたのは毛利だった。
『しょせん・・・われも・・・すて、』
『捨て駒なんかじゃない!!』
毛利の言葉を慶次は大声で遮る。
『確かに、俺は毛利さんの事、苦手だったけど!宴会、楽しかったんだ!あんたと元親が喧嘩してるのに、俺達も混ざってさ!もう、皆ボロボロになって、それでも楽しくて・・・皆で笑ってさ・・・。』
次第に視界が滲んでくる。
『俺、あんたと飲めて楽しかったよ。あんたは、もう俺の友達だ・・・。』
滲んだ視界の向こうで、毛利が笑った気がした。
『・・・さいご、に・・・にち、りん、を・・・・みな、と・・・。』
ガクリと毛利の身体から力が抜ける。
『毛利さん?毛利さん!毛利さーーーーーん!!!』
(俺があの時呼びとめたから、毛利さんは・・・・。)
違う、と慶次は頭を振る。
(俺は呼び留めなかったし、毛利さんは生きてる!)
そう思っても、まるで本当にあったかのようなこの光景は、とても、辛かった。
 

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