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注意!

戦国BASARAのへ・た・鬼パロです。
BASARA歴2ヶ月が書いているので、キャラの性格等がおかしいです。
ゲーム上の時間軸をガン無視してます。
ホラー・グロ要素が満載です。

座敷牢
今回は別段盛り上がる場面がない、つまらないシーンです。
でも、伏線があるから、と・ば・せ・な・い!
今回も短めだよ

OKって人は続きから。

「それにしても、座敷牢っていうのは・・・縁起がよくない部屋だよね。」
慶次が苦笑気味に言う。
「ああ、そうだな・・・。」
この時代、座敷牢と言うモノは普通に存在していた。
狐憑き、隠し子、異形者、牢に入れられる理由は様々だが、どれにしたって理不尽な理由が多い。
なので、元親も座敷牢と言うモノは嫌っていた。
昔、蛇憑きの少女に出会ったことがあるが、ただの少女だった。
「1階で唯一開いてないのはここでござるな。」
幸村の声に、元親は我に帰る。
一行は玄関から左へ行った廊下の途中にある扉の前へと来ていた。
慎重を期するため、戦闘のための布陣をひく。
今度は毛利が鍵を開け、扉を開けた。
何も、いなかった。
「今度も狭い部屋だねぇ。」
慶次が部屋の中を覗き込み、感想を呟く。
「座敷牢とはこのようなものであろう。」
毛利は素気なく言うと、部屋の中に入っていった。
部屋の中は半分が木の格子で区切られていた。
格子には扉が付いており、鍵はかかっていないようであった。
「・・・扉、小さいから・・・市が行くね・・・。」
珍しく市が積極的にそう言い、格子の扉を開けて中に入っていった。
「お、扉がある!」
慶次は入って左手にある扉を見つけ、近づく。
そんな3人に釣られて、他の4人も思わず中に入ってしまった。
さすがに、6畳ほどの広さの場所に6人はきつい。
市が牢の中に入っているので、まだマシか。
「タクティシャン・・・全員中に入ってしまったようなので、鍵をかけませんか?」
宗麟が不意にそう言った。
少し緊張が入った声の様に思えた。
「では、貴様がかけよ。」
毛利は面倒臭そうに鍵を宗麟へ投げつける。
鍵を受け取り、宗麟は鍵をかける。
「・・・鍵、地下って書いてあった・・・。」
市が牢から出て、鍵を毛利へ渡した。
「前田、まずはそこの扉で試せ。」
毛利は狭い部屋を移動するのが面倒なのか、扉の近くにいた慶次へと鍵を手渡した。
「はいはい。」
慶次は軽く請け負い、鍵穴へと鍵を入れ、回す。
カチャリと音がし、扉が開いた。
「ふん、1階は全部開いてたから、妥当か。」
三成が予想内の結果だと、鼻を鳴らす。
「・・・で、毛利さんどうする?外にホンダミーがいるみたいだけど?」
慶次が廊下へ繋がる扉を見る。
どうやら、宗麟が鍵をかけたのは正解だったようだ。
「ふん、捨て置け。我らは地下へ行くぞ。」
毛利は早く行け、と慶次を次の部屋へと蹴り出す。
「あいたっ!そりゃないよ、毛利さん!」
慶次が少し涙目で言いながら、蹴られた尻をさする。
「ホンダミー・・・?」
元親は慶次の言った言葉に首を傾げる。
「そう、宗麟が言ってたんだ。ダミー本多って。それを略してホンダミー。意気だろ?」
自慢げに慶次が胸を張った。
「・・・・・・・まぁ、いいんじゃねぇか。」
元親は苦笑しながら、次の部屋へと向かう。
「待って・・・・。」
それを市が止めた。
「この部屋・・・ぐるぐるしてる・・・。」
「ああ、あの球があんのか。」
元親は市の言葉を受け、部屋を見渡す。
「これ・・・牢屋の中にあったの・・・。」
球はすでに市が見つけていたようだ。
いつものように水晶の球の中で、太陽と月が狂ったように回っていた。
「壊す・・・?」
市が伺う様に皆を見る。
「おい、貴様等。壊す前に問いたい。・・・これが壊れた際に変な映像が見えないか?」
三成が探るような目で全員を見渡す。
「石田!お前もか!」
元親は目を見開き、三成を見る。
あの不思議な映像を見ていたのは自分だけかと思っていたが、他にも見た者はいたのだ。
「あの映像の所為で、俺は記憶がぐちゃぐちゃになっちまった。」
元親は頭を抱え、ため息をつく。
「・・・じゃあ、まずは思い出そうよ。」
そんな元親の肩をポンっと慶次が笑顔で叩いた。
「最初っから。まず、俺達は宴会をやってたよな。」
慶次の言葉に、元親は頷く。
確か、慶次からの突然の宴会の報せが発端だったはずだ。
秋の紅葉狩りをしながらの宴会。
驚いた事に、全国の武将が集まった。
「それで、家康が突然、幽霊屋敷を見に行こうって言い出したんだ。」
元親も記憶を探る。
宴もたけなわ、酔い潰れているのも何人かおり、家康の話に乗るのは少なかった。
「そうだ・・・俺は厠に行っていた独眼竜と真田を連れていくと言って、宴会会場に残ったんだ。」
「そう。だから、俺と家康、半兵衛、三成さん、お市さん、宗麟の6人で先に幽霊屋敷に行ったんだ。」
慶次がうんうんと頷く。
「その後、俺は幽霊屋敷の事を独眼竜と真田に話して、毛利を無理やり連れてここに来た。」
「貴様等が我を無理矢理こんなところに連れて来なければ、こんな事にならずに済んだものを・・・。」
元親の言葉に、毛利が恨めしそうに睨みつけてくる。
さすがの毛利も武将3人が相手では、力で勝ち目がない。
「だが、私は長曾我部と来た記憶も映像として見た。いったいこれは何だ?」
三成が怪訝そうに尋ねる。
「・・・拙者達を混乱に陥れようとしているのではござらぬか?」
幸村が警戒した口調で言う。
「嘘の記憶を流し、拙者達を疑心暗鬼に陥らせようとしているので?」
「その可能性は高い。」
うむ、と毛利が頷く。
「余分な記憶は思考に邪魔ぞ。」
「だが、嘘の記憶と分かっておれば、問題はござらぬ。どんな記憶が流れ込んでも、すぐに忘れてしまえばよいでござる!」
ニカッと幸村が頷き、市の手にある球を取った。
「そうだな!」
慶次も同意し、笑う。
「もう皆、騙されるなよ!」
「では、壊すでござるよ!」
幸村は球を大きく振り上げ、そして、床に叩きつけた。
パリンと球は割れ、中の太陽と月が飛び出した。

そして、視界が揺らぐ。
 

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