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注意!

戦国BASARAのへ・た・鬼パロです。
ゲーム未プレイが書いているので、キャラの性格・口調・呼び方がおかしい時があります。
ゲーム上の時間軸をガン無視してます。
ホラー・グロ要素がある場面があるので、苦手な方は注意してください。

うっすい慶次

OKって方は続きから


明日は卒論発表会があるので、更新できません;
たぶん、明後日も。
明々後日は、後輩(バサ鬼考えた)と遊ぶので、できるか分かんない。

卒論が全部終わった暁には、新しい上ステ連載を書きたい。
他のCPも書きたい。
夢も書く。
アリスも書く。
ガンバロー!

「じゃあ、ザビー教にも偽物の本多がいたが・・・。」
元親の目が宗麟へと向けられる。
「偽本多の中身はザビー様なので、違いますよ。さすがのザビー様でも細切れにされたら死んでしまいますからね。」
宗麟は首を横に振る。
「・・・織田の妹、貴様はあの正体が分かるか?」
毛利は先程も時間の事を言っていた市へと話を向けた。
「・・・暗い・・・暗い色・・・それしか見えない・・・・。」
ごめんなさい・・・と市は頭を垂れる。
「謝らなくてもいいでござるよ。あれの正体が分からないのは皆同じなのでござる。」
幸村が市へと優しく声をかけた。
「お市殿、寒くはござらぬか?もっと囲炉裏の近くへ来たらいいでござる。」
市が震えているのは寒いからだと思ったのだろう、幸村は囲炉裏へと手招きをした。
「しかし、さすがに炭がなくなってきたな・・・。」
元親は炭を火箸で扱いながらぼやく。
「毛利殿、拾った木箱、薪として使ってもよろしいか。」
幸村が部屋の隅に置いておいた木箱を指さす。
「好きにするがよい。」
毛利の返答を聞き、幸村は槍で木箱を壊す。
「!鍵でござる!1階書斎、と札には書いてござるよ!」
幸村は歓喜の声を上げ、鍵をこちらへと投げてきた。
「新たな突破口が見つかったか。」
毛利は鍵を掴む。
「じゃあ、別れようぜ。人数的には3組か。」
元親が勢いよく立ちあがり、皆を見回す。
「そうでござるな。単独行動はなるべく控えた方がいいでござる。」
幸村も立ち上がり、頷く。
「では、我は――――。」
毛利は言いかけた言葉を切り、扉を見据える。
「チッ、見つかったか。」
元親は舌打ちをし、碇槍を構えた。
「毛利!俺が奴を引きつけてる間に、さっさと行きやがれ!」
「長曾我部、どけ。あいつは私が倒す。先程の礼を返してやる。」
スッと三成は立ち上がり、居合の構えをとる。
「市も・・・今度は・・・頑張る・・・・・・・。」
市が立ち上がると、その周りに黒い手が現れ始めた。
「我は琴の部屋におる。真田、鍵で開く戸を見つけて参れ。」
毛利は先程受け取った鍵を幸村に投げ返す。
「了解致した!」
幸村は鍵を受け取り、頷く。
「では、私はタクティシャンと、」
「貴様は来るな。」
「・・・じゃあ、俺かな。」
慶次は苦笑して、立ち上がると、毛利の傍へと歩み寄る。
「俺が元就さんと行くよ。」
「では、拙者は大友殿と。」
幸村が宗麟へと顔を向ける。
「仕方ありませんね。」
宗麟は肩を竦めた。
「集合は琴の部屋にしましょう。」
幸村の言葉に、毛利は頷いた。
「では、皆の者、部屋を出る者は左右の壁に分かれよ!石田!貴様は鍵を開けよ!」
毛利は三成へと部屋の鍵を投げる。
「織田の妹と長曾我部は扉の正面で構えよ!」
そうして、毛利も壁際へと寄る。
「行くぞ!」
そう言うと、三成は素早く鍵を開け、扉を開けはなった。
途端に本多が勢いよく入って来、正面に居た元親と市へと襲いかかる。
「今よ!」
毛利の合図で、左右の4人が一気に扉から出た。
「では、毛利殿。拙者達は1階へ。」
そう言い、幸村と宗麟は階段を下りた。
「我らは3階ぞ。」
毛利と慶次は3階へ上がった。


毛利に続いて入った部屋に、慶次は感心したように周囲を見回した。
「へ~、意気な部屋だね~。」
壁も床も天井も真っ白に塗られた部屋。
色があるのは、白い格子から見える空と森、そして、真ん中に置いてある琴のみ。
「で、元就さん。この部屋に何をするんだい?」
「この琴が気になるだけよ。」
毛利は部屋の中央へ行き、琴の前でしゃがみ込む。
慶次も同じように琴を覗きこんだ。
一見すると普通の琴だ。
しかし、よく見ると異常が分かる。
「弦に色がついてる・・・?」
弦に赤い何かが点々と付いていた。
しかし、それには規則性はないように見えた。
慶次はその赤い弦に触れ、軽く弾く。
独特の澄んだ音色が部屋に響いた。
その後、指を見てみるが、赤いモノは慶次の指に付く事はなかった。
「・・・弦一本につき、印が一つ・・・赤の位置はバラバラか・・・。音に意味があるのか、位置に意味があるのか・・・。」
毛利はブツブツと呟きながら、琴を詳しく観察している。
難しい琴が分からない慶次は、琴を覗きこむことを止め、部屋の中を見回した。
本当に白い部屋だった。
箪笥や棚まで白く、一見すると壁が出っ張っているのかと思った。
「前田。」
そうやって、部屋を眺めていると、毛利に声をかけられた。
振り返ると、毛利は立ち上がり、扉の前に居た。
「我は少し向かいの書庫で資料を探しにゆく。」
「え、あ・・・。」
単独行動は危険だと、止めようと思ったが、戸惑っている間に、毛利は部屋を出て行ってしまった。
なぜか、止めてはいけないような気がしたのだ。
「・・・なんでだ?単独行動をさせる方が危険なはずなのに・・・。」
慶次は首を捻りながらも、まぁ、毛利ならば大丈夫かと、改めて部屋を見回す。
棚の中には何も入っていないようだ。
では、箪笥はどうだろうかと、近づこうとした。

「!」

その時、何かが近づいてくる気配を感じた。
慶次は朱槍を構え、扉を凝視する。
明らかに人とは違う気配。
1人で勝てるだろうか。
3人で戦った時も、2人でも戦った時も叶わなかった相手に、自分1人で勝てるだろうか。
不安でいっぱいだ。しかし、勝たなければいけない。
今頃宴会を楽しんでいるだろう利家とまつの顔が思い浮かぶ。
彼らが待っているのなら、自分はこの屋敷から出て、帰らなければいけない。
そして、大切な人の元へ自分は行かなくては。

すぅ

障子が静かに開けられ、あの緑色の本多が入って来た。

ガシャン

重い足音が部屋に響く。

ガシャン

そして、ゆっくりと慶次へと近づいてくる。
慶次はゴクリと唾を飲み込み、朱槍を固く握った。
本多は5歩程部屋を歩くと、室内を見渡す動作をした。
(・・・あれ?)
そして、本多は一通り部屋を見回すと踵を返す。
「・・・おーい。」
慶次は思わず呼びとめるように、声を出す。
しかし、本多は気にもかけず、むしろ、気付かなかったように、部屋の外へと出て行った。

障子がパタンと音を立てて閉まった。

「おーい・・・俺はここにいるよー・・・。」
慶次は閉まった障子へと声をかけるが、誰も何も、返答はない。
「確かにさ、俺は空気って呼ばれているけど、この扱いはなくない?」
あははー、と乾いた虚しい笑いを上げ、慶次は部屋の隅へと座り込んだ。
「まつねぇちゃんと一緒にお留守番の夢吉、俺、今日、とても微妙な出来事があったよ・・・。」
どんよりと辺りに暗い雰囲気が漂い始める。
「ふむ・・・いくつかあったが・・・やはり何か足りぬ・・・。」
と、そこへ毛利が帰って来た。
緑の本多とは鉢合わせしなかったようで、怪我などはないようだ。
この屋敷は時間軸が狂っているそうだから、そのおかげだろう。
「・・・何をしておる・・・。」
毛利が落ち込む慶次を見て、怪訝そうな声を上げる。
「・・・何でもないよ。ただ、しばらくアレは来ないと思う。」
慶次は沈んだ声で言う。
「そうか。」
それに毛利は冷たく言い、再び琴へと思考を巡らせ始める。
あははー、と笑いながら、慶次は目に涙を浮かべた。
 

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