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注意!

戦国BASARAだよ!
BASARA歴1ヶ月半が書いてるよ
キャラがおかしいよ
へ・た・鬼のパロだよ。
ホラー・グロ要素満点だよ

第1部完

OKって人はつづきから!

2階へと向かう。
鍵を開けたその部屋には囲炉裏が中央にあり、休むに最適な場所で会った。
「ここで休むか。」
元親は早速部屋に入ると、囲炉裏に火をつけ始めた。
炭はそこそこあり、一晩は持ちそうであった。
幸村は壁にかかっている燭台の蝋燭へと火を点ける。
全員が部屋の中に入ると、毛利は扉の鍵をかけた。
囲炉裏の周りに全員が座る。
「さて、これからどうするでござるか?」
少しして、幸村がそう切り出す。
「確か2階にはいくつかの部屋がcloseしてやがったな。」
政宗が毛利を見る。
「北西の2部屋、南東の2部屋ぞ。」
「そこに出口の手がかりがあるかもしれないでござるな。」
幸村が一つ頷く。
「まぁ、手っ取り早ぇのは壁をぶっ壊す事だがよ。一度、壁とか扉の強度を試してみるのもいいかもな。」
元親が笑い、ちらりと障子を見る。
「だが、本多、そして貴様らが暴れた後だというのに、あの部屋は皹一つ無かったぞ。」
その意見に、毛利は冷たく言う。
「やはり、出口を探した方がよいでござるな・・・。」
ふぅ、と幸村が疲れた様に息を吐いた。
「それにしても、あのずんだは一体何もんだ?外見は明らかに本多忠勝だが・・・。」
むぅ、と政宗は考え込む。
「黒い靄は・・・幽霊みてぇだったな。」
そう言う元親の顔に怯えが僅かに浮かぶ。
「貴様は本当に幽霊が苦手なようだな。押入れに籠って震えておったしな。」
毛利は、そんな元親を鼻で笑った。
「・・・船の上で遭いたくものって何か知ってるかい?」
しかし、予想に反して、元親の口調は静かだった。
「stormか?」
政宗の答えに、それもある、と元親は頷く。
「そして、亡霊よ。奴らは、突如現れて、船員や船を海の底に引きずり込みやがる。槍で突いても、刀で切っても、奴らは死なねぇ。遭ったが最後、船の運命は決まったようなもんだ。」
その話に3人は思わず閉口する。
「俺は一度だけ、遭った事がある。新月の夜だった。寝静まった船の上で星見酒と洒落こんでいたら、船の縁に白いもんが見えた。なんだ、と思って近づくと、そいつは、手だった。」
いつの間にか元親の話に引き込まれていた。
静かな室内に、パチパチと炭の爆ぜる音のみがした。
「気付いた時にはもう捕まっていた。一つだけじゃねぇ、いくつもの手が海から這い上がってきて俺を掴みやがる。海に落ちるって思った時に、たまたま持っていた酒をバラまいちまったんだ。手はその酒から逃げるように海へと戻っていった。」
「な、なぜでござるか?」
幸村が少し震えた声で尋ねる。
「その酒ってのは、鶴姫から分捕った神酒でよ。・・・あれがなきゃ、俺は海の藻屑と化してた。」
たまには鶴姫も役に立つもんだ、と元親は笑った。
「・・・Ha、それはscaryだな。」
対照的に政宗は引き攣った笑みを浮かべていた。
「ふむ、この流れからすると、我もそういった怪談話をしたほうがよいか・・・。」
それを見て、毛利は内心面白がりながら、言う。
「N,No thank youだ!疲れてんだからよ、早く寝た方がいいだろ!」
政宗は慌てた様子で首を横に振る。
「拙者も賛成でござる!屋敷を歩き回ったでござるからな、正直今すぐ寝たいでござる!」
幸村もふるふると首を横に振った。
「じゃあ、もう寝るかぁ。」
元親だけ周囲を気にせずに欠伸をし、壁際へと向かった。
そして、座り込み、背中を壁へと寄り掛からせる。
幸村、政宗もそれぞれ壁際へと向かった。
「・・・我も眠るか。」
毛利はふぅ、と少し疲れた息を吐き、元親とは正反対の壁際へと向かった。

近づいてくる気配がした。
「毛利、毛利。」
声に目を開けると、政宗が申し訳なさそうな顔をしていた。
「Sorry,鍵貸してくれ。」
「どうした。」
「ただ厠に行くだけだ。」
その言葉に、毛利はため息をつく。
「単独行動は・・・。」
「No problem.てめぇがずんだの弱点を見つけてくれたからな。」
政宗の様子に毛利は仕方がないと鍵を渡す。
「Thank you.」
鍵を受け取り、政宗は扉へと向かった。
「俺が出た後、すぐに鍵をかけんだぜ。」
「分かっておる。」
毛利が見守る中、政宗が鍵を開けた。
そこに毛利は違和感を感じた。
政宗が鍵を投げ渡してくる。
「・・・俺はこんなところで消えねぇよ。」
政宗は呟き、部屋を飛び出した。
「!」
毛利は鍵を掴むと、すぐに立ち上がった。
そして、走り、目の前で閉まった扉をすぐさま開く。
「・・・・・・・・・・。」
政宗の姿はどこにもなかった。
そうだ、鍵を開けた時、音がしなかったのだ―――――――



あなたの村にある
その「いわくつきの屋敷」に
安易に足を踏み入れてはならない。
先住者の怒りを買えば、ただでは済まないから・・・

そこに人がいない場合は特に・・・。
 

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