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注意!

戦国BASARAだよ!
BASARA歴1ヶ月ちょっとが書いてるよ。
キャラがおかしいよ。
へ・た・鬼のパロだよ。
ホラー・グロ要素満載だよ!

ホラーがまだまだ続く

OKって人は続きから!

「・・・気配が消えた・・・。」
先程まで扉の向こうあった気配が、一瞬にして消えていた。
ただ奥に行っただけなのか、それとも、本当に幽霊のごとく消えたのか・・・。
確かめようと、毛利は手の中にある鍵をギュッと握り、鍵穴へと向ける。
消えたのなら、今のうちに資料室を探索できる。
奥に行っただけなら、再び戦うだけだ。
先程は動揺してしまったが、冷静になれば、戦いの中で相手を殺す方法を見つけられるだろう。
毛利にはそれができる自信がある。
鍵を、鍵穴へと差し込む。

慎重に、音を立てないように。

「っ、我は何をしておる!」
自分の無意識な怯えた行動に毛利は苛立ち、一気に鍵を回した。

ガチャン!

身体が硬直した。
ただの鍵が開いた音だというのに、なぜか敏感に反応してしまった。
静かすぎる屋敷の中。
小さなもの音でも、大きく聞こえた。
「くっ!」
自分が幽霊ごときで怯えているなど、屈辱以外の何ものでもない。
毛利は障子を一息に開け、中へと入った。
本棚の間を抜け、あの文机の元へと行く。

そこには、何もいなかった。

「チッ。」
怒りの矛先がいない事に、毛利は舌打ちし、仕方なく辺りを見回す。
先程はおにぎりの入った箱に目が行っていて気付かなかったが、文机の上に何かあった。
「・・・鍵か。」
4階居間、と札がついていた。
鍵を拾い上げ、他には何かないかと見渡す。
武器‐輪刀‐
そんな本が目に入った。
興味本位で毛利は手にとって、表紙を捲った。

毛利は 返し手「転」 を覚えた

本を元に戻し、ここにはもう用はないと、部屋を出る。
そして、毛利は4階へと向かった。
途中3階にも部屋はあったが、どちらも開かなかった。
4階には2部屋あり、手前の部屋は鍵が合わず、残ったのは奥の部屋だ。
鍵を差し込み、回す。
ガチャリ、と音を立て、鍵は開いた。
中は広く、物置として使われているのか、雑然と物が置いてあった。

シクシク・・・シクシク・・・

不意に声が聞こえた。
「・・・何者ぞ。」
剣のある声で毛利は問い、輪刀を握る。

ヒッ!

声は小さく悲鳴を上げた。
毛利は訝しげな顔をし、声のする方へとゆっくりと歩いていく。
先程の緑の本多とは違い、容赦なく襲いかかってくる様子はない。
むしろ、こちらを怯えている。
声が聞こえてくるのは、角に置いてある本棚からだ。
近付くにつれ、本棚と壁の間に隙間があるのが見えた。
その隙間に何かがいる。

「ひっく、助けて~。」
小早川が挟まっていた。

「・・・・・・。」
毛利は無言で踵を返し、あっさりと何もなかった事にした。
そして、気になっていた戸棚を物色する。
「え、む、無視?」
毛利は何かの木箱を見つけ、何かに使えるだろうかと思い、持って行く事にした。
それ以外はとくに何もないようだ。
毛利は、部屋の出口へと向かう。
「ちょ、ちょっと待ってよ!ねぇ、ここから出してよ!」
毛利は、扉を開け、部屋から出る。
「お願いします!待ってくださーい!」

パタンッ

無情な扉の閉まる音がし、小早川の声は聞こえなくなった。
「さて、次はどこへ行くか・・・。」

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