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注意!

戦国BASARAだよ!
BASARA歴1ヶ月ちょっとが書いてるよ!
キャラがおかしいよ!たぶん。
へ・た・鬼のパロだよ。
ホラー・グロ要素満載の予定だよ。

続・瀬戸内のターン
アニキ復活!

OKって人は続きから!

1階へ降り、台所へやってきた毛利。
室内に作りつけとなっている井戸を覗き込む。
「・・・空井戸か。」
水面はまったく見えず、皿の破片を投げ入れても乾いた地面にぶつかる音しか聞こえなかった。
「・・・たしか、厠の方にもあったな。」
毛利は小さくため息をつくと、厠のある庭へと向かう。
ここまで来ると、元親など放っておいてもいい気がしてくる。
そもそも元親がいても使えはしないだろう。
だったなら、まだ使えるだろう幸村を探す事に労力を使った方がいいのではないだろうか。
そう考えているうちに、あの庭へと着いた。
井戸を覗き込むと、キラキラと水面に光が反射するのが見えた。
釣瓶を井戸の中に落とし、水をその中に入れる。
「・・・・・・・・・・・・。」
引き上げた釣瓶の中を見て、毛利は閉口した。

水がなぜか“発砲していた”

「・・・これはかけるよりも、飲まさせた方が面白そうだな。」
毛利は台所で調達しておいた湯呑に水を入れた。
そして、毛利は元親の元へと向かった。
押入れを開けると、相変わらず元親は震えていた。
「ガタガタガタガタガタガタガタ」
その元親の背に毛利は優しく手を置いた。
「長曾我部、落ち着け。水を持ってきた。これを飲んで落ち着くがよい。」
すると、元親は喉が渇いていたのか、水を受け取り、一気に飲んだ。
「ありがてぇ・・・・・・だが、毛利。これは、本当に水か?」
少し落ち着いたのか、元親は言葉を発した。
そして、落ち着いてしまったが故、自分が飲まされたモノの異常に気がつく。
「色は水だったぞ。無色透明の液体だ。」
毛利はさらりと言ってのけた。
「そ、そうかよ・・・。」
元親は未だに疑問が拭えないのか、湯呑の底を見る。
「で、貴様の体には何の異常もあらぬのか?」
「へ?ねぇな。」
「・・・チッ。」
健康体な元親に、毛利は思わず舌打ちをした。
「俺に何を飲ませやがった!!」
「ただの水ぞ。」
怒鳴る元親をさらりとかわし、毛利は彼に向き直る。
「それで、他の奴らはどうした。」
「よく・・・分からねぇ。バラバラに逃げているうちに、はぐれちまった。」
元親は項垂れ、首を横に振る。
「情けない・・・。ふん、やはり貴様は使えぬ男よ。」
「あんだと・・・。」
元親の目に怒りが浮かぶ。
しかし、毛利はそれを無視して言葉を続ける。
「貴様はそこで震えているのが似合いだな。・・・他2人は我が探して来ようぞ。」
毛利は元親の返事も聞かず、踵を返した。
「あ、おい、毛利!」
元親が追いかけてくるのを拒むように、部屋を出て扉を閉める。
「・・・さて、あの西海の鬼が恐れるようなモノとは・・・。」
浮かぶのは1階で扉越しにみたあれ。
恐怖の残滓が未だに心に浮かぶ。
それを振り払い、毛利は一歩踏み出した。
チャリン
何かが足にぶつかった。
下を見ると、鍵が落ちていた。
鍵など先程まで落ちていなかったはずだ。
「ふん、長曾我部か。」
扉の開閉の隙に投げ込んだのだろう。
毛利は鍵を拾い上げ、背後の扉をチラリと見た。
元親が出てくる様子はない。
「・・・やはりあやつは使えん。」
毛利は呟き、鍵の札に書かれた、1階資料室へと向かった。

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