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注意!

戦国BASARAだよ!
BASARA歴1ヶ月ちょっとが書いてるよ
キャラがおかしいよ
へ・た・鬼のパロだよ
ホラー・グロ要素満載の予定だよ

ついに謎の大男の正体が・・・!?

OKって人は続きから

鍵を鍵穴に差し込み、回す。
カチャリと音がして、何かが外れる音がした。
毛利が扉を引くと、スーッと障子は簡単に開かれた。
中はたくさんの本棚が置かれ、資料室というより、書庫といった感じだ。
燭台が本棚の間にかけられ、不気味に蝋燭の火が揺らめいていた。
誰もいないはずの屋敷。
なのに、この部屋には、火が灯されていた。
警戒しつつ部屋へと入り、まずは本の背表紙を眺めてみる。
兵法・戦術・文化・言語・・・・。
いろいろな本が分類なく詰め込まれていた。
本棚の間を縫うように奥へ行くと、一段高くなった畳敷きの場所に、文机と行燈が置いてあった。
そして、その文机の前には見慣れた箱があった。
毛利は反射的にその箱を輪刀で壊していた。
出てきたのはあの、体力回復アイテム・・・

お・に・ぎ・り

「我が手に。」
毛利の体力が回復した。
「・・・・・・・・・・。」
反射とは怖いモノで、あの毛利でさえ何も考えずに行動してしまった。
「しかし、結果的には良かったか・・・。」
毛利は輪刀を構え、部屋の奥へと目をやる。
そこには緑色の影が暗闇の中に立っていた。
「何者ぞ。」
毛利が短く問いかける。
途端に、緑の影は飛びかかってきた。
ギュゥゥゥン
異様な機械音を上げ、巨大な槍を突き出す。
「貴様は!本多忠勝!?」
毛利は素早い攻撃をなんとか避け、輪刀を一閃させる。
しかし、刃は堅い鎧に跳ね返されてしまう。
本多は槍をその剛腕で横になぎ払った。
なぎ払っただけで、空気は鋭い音を立て、暴風を生み出す。
毛利はそれを屈む事でさける。
そして、大きな動作で出来てしまった本多の隙を毛利は見逃さなかった。
そのまま伸びあがるように立ち上がった毛利は、その勢いで宙へと飛び上がる。
「ふん、他愛もない。」
そして、毛利は容赦なく、本多の首へと輪刀を切りこんだ。
トンッと毛利が地面へ着地したと同時に、コンッと地面へと何かが転がった。
それはもちろん、本多の首である。
毛利は首を一瞥し、踵を返そうとして足を止めた。
本多の首をもう一度見る。
「なん、だ?」
本多の首からは血ではなく、黒い靄のようなものが出ていた。
ギュイィィィィン
そして、首を失った体は不気味な機械音を上げ、再び槍を振り上げた。
「チッ!」
毛利は舌打ちをして、槍を避け、今度はその槍を持った腕を切った。
「なっ!」
しかし、今度は腕は落ちる事はなく、そのまま宙へと浮かんだままであった。
腕は宙を滑るように飛び、毛利へと襲いかかる。
毛利は槍を輪刀ではじき返し、駈け出した。
このままでは明らかに分が悪い。
本棚の間を縫い、毛利は出口へと走った。
そして、資料室から出ると、すぐさま障子を閉め、鍵をかける。

ガツンッ

直後、障子が大きく震え、音が響き渡る。
しかし、扉の強度は敵に対しても有効なようで、障子は一枚と破れる事はなかった。
「・・・っ、ハァ、ハァ・・・。」
いつの間に詰めていた息を吐き出し、毛利は荒く呼吸をする。
身体が震えていた。
言い知れぬ恐怖が悪寒となって背筋を這い上がる。
本多忠勝とは相対した事など、何度もある。
しかし、こんな恐怖を一度も感じた事はなかった。
あの緑色の本多には、本能的な恐怖があった。
切っても切っても攻撃が効かない。
首を切っても死なない。
あれは、明らかに人間ではない。
「あれは、一体、なんだ?」
誰もいない廊下に、毛利の呟きが広がり、消えていく。

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