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注意!

戦国BASARAだよ!
BASARA歴1ヶ月ちょっとが書いてるよ。
キャラがおかしいよ。
へ・た・鬼のパロだよ。
ホラー・グロ要素満載の予定だよ!

瀬戸内のターン!
アニキは震えてるだけだけど

okって方はつづきから!

P.S.とある鬼との鬼ごっこ、も書きたいなー。

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注意!

戦国BASARAだよ。
BASARA歴1ヶ月ちょっとが書いてるよ。
絶対にキャラがおかしいよ。
ヘ・タ・鬼のパロだよ。
ホラー・グロ要素満載の予定だよ。

毛利のターン!

OKって人は続きから!

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注意!

戦国BASARAだよ。
BASARA歴一ヶ月ちょっとが書いてるよ。
絶対にキャラがおかしいよ。
しかも、パロだよ。
ヘ・タ・鬼のパロだよ。
だから、ホラー要素、グロ要素満載の予定だよ!

それでもOKならつづきから!

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暗闇でも見える君⑦

帰り道。
もう、ステイルとは手を繋げなかった。
人混みの中、赤い髪の目印に歩く。
さっきまでは、とても幸せだったから、彼とはぐれてしまうという不幸が起きそうで、当麻は必死で歩く。
しかし、当麻は当麻で、不幸は直しようがない。
「うわ、ごめんな、さい!ぶっ!?」
「あらーん、大胆な子ねー。」
「ち、違います!本当にすみません!って、ステイルさん!どこにいらっしゃるのですかー!?」
胸の大きなお姉さんにぶつかっている間に、離れ離れになってしまった。
「ふ、不幸だ・・・。」
当麻はガクリと肩を下ろし、トボトボと歩く。
こんな人混みの中、誰か一人はするだろう。
ポイ捨て。
そして、そんな捨てられた缶は踏んだらとても危険だ。
踏む奴など、そうそういないだろう?
いや、ここにいる。
「へ?」
当麻の身体が後方へグラリと揺れる。
誰かがポイ捨てをした缶を踏んでしまったのだ。
「ヤバッ!」
こんな人混みの中で転んだら、さらなる不幸が待っているに決まっている。
しかし、当麻はどうする事も出来ずに、倒れる事しかできない。
朝もこんな事があったと、ふと思い出す。
その時は、ステイルが助けてくれた。
しかし、ここにはステイルはいない。
また、助けてくれたらいいのに。
そう思うとは、随分自分は我儘らしい。
(そんな事ありえな・・・。)
トンッ
背中に何かが当たった。
思わず瞑っていた目を開けると、そこにはステイルがいた。
「君は、目が見えても見なくても同じなんじゃないかい?」
「え・・・?」
信じられなかった。
目の前の光景がまったく信じられなかった。
なぜ、彼がいるのだろうか。
「ほら、行くよ。」
ステイルは呆けている当麻に構わずに、当麻の手を握った。
そして、黙々と歩きだす。
(なんで、本当に助けるんだよ・・・!)
当麻は俯き、引っ張られるままに歩く。
(そんな事されたら・・・。)
ステイルに握られていない方の手を当麻は、グッと握り込んだ。
(もっと好きに、もっと欲しくなるだろ!)
好きだと言うだけで満足できていたのに。
そんなカッコイイ所を見せられた、もっと好きになってしまう。
不幸な自分など、あそこで転んで、不良にぶつかって、追いかけられて、ボロボロになって、家に帰って、ステイルに呆れられるぐらいでいいのだ。
助けないでほしかった。
「・・・上条当麻。」
不意にステイルが呟き、立ち止まった。
そこは、もう寮の前だった。
学生達はまだどこかで遊んでいるようで、当麻達以外に人気はなかった。
「・・・君には、インデックスも、神裂も、オルソラも・・・たくさんいるだろう?」
ステイルが浮かべていたのは、悲しげな顔。
なぜ、そんな顔をするのだろうか。
「いいかい?僕が君に優しくしたのは、君の目が見えなくなった責任の一端が僕にあるからだ。それだけだ。だから、今回の好意で何かを勘違いしているとしたら、」
「違う。」
当麻はステイルの言葉を遮り、強く言った。
ステイルが何を言いたいのか正直、良く分からないが、なぜか直感で違うと思った。
「何が違うっていうんだい?」
ステイルの口調に怒りが混じる。
「だったら、なんで!君が僕を好きになるっていうんだ!!」
当麻はその言葉に硬直した。
まさか、聞こえていた?
本当に小さく呟いたのに。
あんな大きな音が周りに響いていたのに。
・・・聞こえていた?
「君のまわりにはたくさんにいて、なのに、わざわざ男で、いろいろ君に酷い事をした僕を好きに・・・!」
「・・・なんでだろうな。」
当麻は困惑しながら呟く。
「・・・7月に出会って、で、この前、法の書の時に一緒に闘って・・・気が付いたら好きになってたんだよな。」
あはは、と当麻は照れくさそうに笑った。
「まぁ、お前の事が好きって気付いたのは今朝だけどな。でも、たぶん、好きになったのは・・・たぶんもっと前だろうだ。」
「・・・君はマゾか何かかい?僕は君を燃やそうとしたし、囮にしたし、蹴りもしたよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たぶん、違う!と、思います。」
クスッとステイルが笑った。
その笑みがあまりにも綺麗で、当麻は思わずステイルの腕を引いて、身体が傾いたところで彼の首に手を回した。
「ステイル、好き。」
今度は彼に聞こえるようにハッキリと言った。
「誰よりも好きだ。」
言葉と共にキスを送る。
ステイルは驚いた、でも、嬉しそうな、そして、泣きそうな顔をした。
「僕は・・・本当は・・・嫌いな奴に優しくできるほど、寛大じゃない・・・。」
たぶんこれが、素直じゃないステイルの精一杯の告白なんだと思う。
「・・・わざと、食べさせなきゃいけない料理を作ったのは下心からだったり?」
ちょっとだけ意地悪く聞くと、ステイルの顔が面白いぐらいに赤くなった。
図星だったようでそっぽを向いて、拗ねてしまった。
「ステイル、俺も好きだよ。」
機嫌を直してもらおうと、好意は受け取ったと言外に込めて言う。
「・・・ん。」
ステイルは小さく頷いて、くれた。
「ステイル、大好きだぜ!」


季節外れの花火に負けないぐらい、君に伝えよう。



+あとがき+
ちょっと上ステスランプに陥ってました。
オリジナルと別の二次ばっか書いてました。
本当にすみません。
もう1月ですよ。夏に書いてたのに!夏のネタなのに!
最後は苦し紛れにいつ読んでも大丈夫なように、季節外れてって入れておけば大丈夫だよねってノリです。
本当に、放置期間が長くてすみませんでした!!

ニコニコでまさかの上ステ発言っていうタグがあってね、法の書でこんな見方が!?ってたぎったんだよ。
だから書けたんだ。
 

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暗闇でも見える君⑥

昼食の後、ふと思い出した。
「ステイル、昨日言った事だけどさ。」
「うん?」
「ほら、俺もお前との想い出を作りたいって言う・・・。」
「ああ。」
ステイルの気の無い返事に、当麻は躊躇した。
彼にとって、どうでもいい事だったのだろうか。
当たり前だ。
嫌いな相手との思い出なんて・・・。
ぐるぐると考えていると、ステイルが不意に呟いた。
「・・・花火大会。」
「へ?」
「今日、あるみたいだね。」
心臓がドクドクと鳴る。
痛い、だけど、なぜか力が湧いた。
「行こう!一緒に行こう!」
勢いよく言うと、ステイルは驚いた気配を見せた。
ハッと気づき、当麻は俯き、言い訳し始める。
「あ、いや、別に、嫌ならいいぜ。誰も男同士でそんなのに行きたく・・・。」
「良いよ。」
ステイルの言葉に、当麻は目を見開く。
「君と、一緒に行っても良いよ・・・。」
その言葉は信じられなかった。
だけど、とても幸せな言葉だった。
「・・・おう!行こう!」
花火大会は夜の7時から。
今は昼の1時だから、後6時間。
どうしようか。
朝はずっとステイルと話していた。
イギリスの文化を尋ねるフリをして、ステイルの事をずっと聞いていた。
本当はもっと聞きたいが、質問攻めだとステイルも嫌がるかもしれない。
どうしようか・・・。
「さて。」
その時、ステイルが尋ねてきた。
「イギリスや必要悪の教会について、散々教えたんだから、次は日本や学園都市だろう?」
「そ、そうだな!でも、ステイルは日本について結構知っているし・・・。」
自分に教えられる事などあるのだろうか。
「じゃあ、学園都市のカルキュラムって具体的にどんな事をしているんだい?」
「ああ、俺がやったのは・・・。」
6時間など、あっという間に過ぎていた。
おやつを挟んだが、ずっとステイルと話していたら、もう夕方になってしまった。
その頃には当麻の目も、大分見えるようになり、1人で身の回りの事ぐらいはできるようになっていた。
「さぁ、行こうか。」
ステイルが手を差し出す。
まだ、外を1人で歩くのは危険だ。
浴衣なんかなくて、2人とも普段着だが、当麻の胸は高鳴っていた。
「おう!」
ステイルと一緒に花火が見れる。
もうそれだけで、当麻にとっては幸せだった。
道路に出てみると、花火を見ようと会場へ向かう学生で一杯だった。
だから、男2人が手を繋いでる所なんて、誰にも見えないぐらいだ。
手を繋いでいてもはぐれてしまいそうな程の人混みをかき分けて進む。
ステイルの手が痛いぐらいに握られる。
当麻も、ステイルの事を放したくない、そう少しの独占欲を込めて握り返す。
そうして、ようやく着いた会場。
川の片側の土手。
涼しい風が、人混みの熱気を冷ましてくれていた。
「始まるよ。」
ステイルの声と共に、ヒュゥ、と空気を裂く音が聞こえ、そして・・・。
ぼやける視界に色鮮やかな花が浮かんだ。
「あ・・・。」
思わず感嘆の声が漏れる。
直後、大きな、ドン、と言う音に周りのざわめきが一瞬消えた。
「綺麗だな。」
音が聞こえた時を見計らい、当麻はステイルへと声をかける。
「ああ・・・。」
ステイルの頬笑みが色鮮やかに、当麻の目に映った。
ぼやけていた視界が今、晴れた。
完全に見えるようになった目は、ただ、好きな人を映していた。
ヒュゥ
花火が上がり、ステイルの顔が空へと向く。
緑の光がステイルを照らした。
ドン
「好きだ。」
花火の音と共に、当麻は呟いた。
聞こえなかった様で、ステイルの顔に変化はない。
当麻はホッとして、さらに呟いた。
ドン
「好きだよ。」
ドン
「ステイルの事が。」
ドン
「好きだ。」
花火が打ち上がるたびに呟いた。
その呟きは届かない。
届かなくて、いいんだ。
小さな声で、呟き続ける。
ドン
「好き。」
一緒に花火を見上げて。
ドン
「誰よりも。」
君への愛を呟いた。
決して叶わない恋だと知っているから、届かないように。
でも、言いたいんだ。
伝えたいんだ。
ドン
「好きだ。」
 

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